卒業生が語る!通信制高校ってどんなところ?

私は、全日制高校をうつ病で中退→通信制高校に再入学→専門学校に進学→就職、という道筋を踏んできました。

また、その就職先が通信制高校に関係する会社だったりしました。ということで、普通の人よりは通信制に縁が多いと自負しております。

悩める中高生のため、通信制高校がどんな学校なのか体験談を書いていこうと思います!

参考までに、約7〜4年前の埼玉県立高校での体験です。

最近のネット授業中心の高校とかだと、多少違うんじゃないかしらね。

あと私立(サポート校)は学校によって結構変わるね。ネット授業とは反対に、直接対面授業を大事にしてるところもあるよ。

独特の寛容な雰囲気

だいたいの生徒が、前の学校で暴力を受けたとか、うつ病になったとか、かつて中学までしか通えなかったとか、子供がいるから毎日通学できないなど、何かしらの事情を抱えています。お互いの気持ちがなんとな〜く通じていて、デリケートになりうる話題は避けようという雰囲気があります。

たまに「バイトしまくりたいから」みたいなギャルやヤンキーもいたりしますが、基本みんな優しいです。先生も怒鳴ったりしません。

1~2週間に1回しか登校しないのもあり、そもそも生徒同士の交流もかなり少なかったです。寛容な感じなので、例えば体育の授業では活躍したい人はして、運動音痴は無理しなくていいよという穏やかな雰囲気でした(男子の方はちょっと分からないですが、体育教師の態度もそんな感じです)。

勉強が不得意なのも当たり前という感じなので、まず授業で指さないです。一方的に先生が喋り、問題を解いているときは教室をウロウロ。たまにギャルが騒ぎますが、彼女らは先生に構ってほしいだけなのです。勝手に騒ぎ、勝手に静まり、勝手に授業が進みます。

こういう雰囲気は悪く言えば「遠慮がちで寂しい」のですが、これが楽な人にとっては本当に楽です。

「なかよしこよし」「みんないっしょ」を強要されなくて、かなり快適でしたね。

ゆるゆる雰囲気でリハビリをしつつ、元気が出てきたらバイトを始めてみたり、高認に挑戦したり、免許を取ったりすれば良いんじゃないでしょうか。私はそんな感じでした。

レポート学習は主に教科書の穴埋め

「レポート」という宿題プリント数枚みたいなやつをこなし、それを郵送なり登校時に提出なりして学習を進めていきます。

で、このレポートですが、内容はほぼ教科書の穴埋めです。教科書を一度読んで、空欄にあてはまっている単語を入れていきます。数学は穴埋めではないし、たまに記述問題がありますが、教科書を読んで書き込むことができれば苦戦しないでしょう。

読み書きや継続が苦手だと、苦労するかもしれないです。

先生は「レポートをやりなさい!」とかイチイチ言わないので気楽で良いですが、人から言われないとやらない人は自制が大変かもしれません。

授業ではレポートの内容の復習をやります。レポートだけで完全に理解していたら暇でしょうがないですが、緩いので絵を描いたり本を読んだりしても怒られないです。流石にゲームやスマホはだめですが、適度に自分のためになることをやると良いと思います。

ちなみに、普通はのんびりペースでやるので卒業に4年かかりますが、特例を満たせば3年で卒業できたりします。私は当時あまり元気がなかったので、普通に4年かけました。

行事への参加は最低限でOK

高校を卒業するための単位に「特別活動」みたいな枠があって、ホームルームや健康診断、入学式・卒業式を含めて何十時間か出席しなければなりません。

とはいえ健康診断だけで4時間だか6時間だかもらえたりするので、体育祭に頑張って出るとかはしなくても良かったです。出るべきところに出ておけば、特に意識せずともクリアできるはず。

修学旅行や遠足は存在しないです。生徒同士の絡み自体がかなり少なく、クラスという概念も相当薄いので、あったところで「シーン」となるのは目に見えているんですよね。

公立の場合、学費が激安でまず予算が組めないw

後述する私立の「通信制サポート校」だと、修学旅行や遠足はあったりなかったりします。

部活や生徒会もあるけど、やりたい人だけ

一応部活はありましたが、ちゃんと活動して大会などに出ている部活と、ゆるゆるな部活で差がありました。これはどこの高校でも割とそうだと思います。

私は「美術部(漫画研究部)はどんな感じですか?」と先生に相談してみましたが、「遊びでやっているような感じだから、本気で描きたいなら来なくてよい」という答えをもらいました。そういうわけで入部しなかったので、内部事情は不明です。

生徒会も一応あって、非常に意識の高い人がそこで活動していました。生徒総会なんかでも生徒会長や副会長がどんどん喋っていたので、目立ちたがりには絶好のポジションだと思います。

学校全体の士気が低いので、生徒会競争率もかなり低いと思われます。同じ人が何年もやってたりするのでw

おまけ:私立の通信制サポート校とは

これが結構複雑で分かりにくいのですが、「通信制高校」の卒業をサポートする高校が「サポート校」です。2つは別物で、極端にいうとサポート校は通信制高校専用の塾です。ただ、サポート校の中で遠足があったり学食があったりします。

「サポートする」とは何かというと、具体的には授業でレポートを丁寧にやるとか、クラス編成をして友達を作らせるとか、文化祭をやって思い出を作らせるとか、つまりは「全日制高校に生活を近づけて、レポート学習を進めやすくする」ということです。

先ほど書いたように、公立の通信制高校でレポート学習をやろうとすると、人によっては自制が難しくて挫折してしまいます。そこで、サポート校に通って生活リズムを作ってもらうことで卒業率が上がるというわけです。

これだけ聞くと行かない理由がなさそうですが、正直サポート校行かなくてもレポートできる人はできます(公立高校の卒業率的には、50%くらい)そして、私立なので学費はまあまあ高いです。

「高校生活の思い出」は確かに一生ものだとは思うので、思い出が欲しいorレポートできない自信がある(?)という場合はサポート校を活用すると良いと思います。

私には「高校生活の思い出」は数ヶ月しか無いですが、特に困ることはありませんw

「コミュニケーション力を高めるためにサポート校に入る」は個人的には微妙です。それよりはスーパーやコンビニでバイトする方が、稼ぎながら対人能力が上がるので効率的だと思います。

私立サポート校は「みんなお互いの気持ちがわかるから仲良し!」的な方向でアピールしますが、実際見学に行かないとニュアンスのミスマッチが起こりえます。冊子などに掲載されている広告は、実際の学校生活を知らない外注デザイナーが作っている場合があるので、デザインの雰囲気を過信するのは危険だと思います。

大事なのでもう一度言います。デザインは外注の可能性があるので、広告の雰囲気は過信しないように!

自分にできそうな方向を考えて、なんとかうまいことやってください。

おわりに

思ったんだけどさー!通信制行きながら、空いた時間でめっちゃ塾行ってバイトすんのが最強じゃね?!

否定はしない!けど、そこまでの活力を維持するのが大変だね。

ま、オレだったら絶対バイト&ギターざんまいになるな!レポートは忘れそう!

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