デザイン専門学校と美大の違い【5つ解説】

将来デザインを仕事にしたいけど、専門学校と美大どっちがいいの?

そんな疑問を解決できる記事になっています。

私も同じ疑問を持ちましたが、結果的には専門学校に行き、グラフィックデザイナーとして就職できました。

この記事では『入学方法や学費、忙しさや就職先の違い』などをご紹介します。

この記事を読み終えれば、専門学校と美大どっちが自分に向いているか分かるはず!

いろんな人の体験談を読みましょう…と言いたいところですが、あんまりネット上にもないんですよね。そんなわけで、悩める中高生のために体験談を書こうと思います。

基本的な違い

入試の有無

専門学校は入試がない場合も多いです。

私の通っていた専門学校も、事前にオープンキャンパスには行きましたが、書類だけで入れたと記憶しています。レベルの高い専門学校だと、デッサンや平面構成の試験があったりします。

美大は学科試験と実技試験があるので、受験勉強や実技対策が必要です。そのため、塾や画塾に通うことになります。

これが何を意味するかというと、受験するためにお金がかかるということ。全体で見たときに学費(教育費)が高くなるので、家庭によっては美大受験は厳しい場合があります。

また、既にたくさん作品を作りまくっていて、受験勉強なんかより制作に時間を回したい!というケースもあると思います。この場合も、入試がない専門学校が向いています。こういう燃えてる高校生は、専門学校卒でも大手に入れるポテンシャルが十分あります(後述)。

学費

学費は学校によって差が大きいですが、基本は 公立美大≦専門学校<<私立美大 という感じ(1年あたりの学費)です。

ただし美大が4年制なのに対し専門学校は2年制だったりするので、トータルで見ると専門学校が一番安いことが多いです。

私の場合、家庭の経済状況と当時の年齢(高校卒業時22歳)を考慮したら、2年制の専門学校が最もよい選択肢でした。

専門学校が安いとはいえ、それでも合計で200〜300万円かかったりするので、本当にデザインが勉強したいのか、デザイナーになりたいのかよく考えることをおすすめします。

専門学校は簡単に入れるぶん、やる気の低い生徒も一定数入学してきます。じゃあ試験のある美大なら全員がやる気MAXで燃えているかというと…友人やネットの情報を聞く限り、そういうわけでもないようです。結局、環境を活かすも殺すも自分次第ですね。

単位数や学位など

大学と専門学校では、卒業に必要なのが単位数か授業時間か、卒業して得られる学位など、細かい違いがあります。

このへんは就活には関係しないので、考えなくてOKです。

「学士だから凄くて、専門士はちょっとなあ」とかではなく、実際に作った作品を見て「美大卒でこの実力か、専門卒でこんな作品作るのか」という評価をされます。

忙しさ

専門学校は、毎日朝から夕方まで授業があって、課題も出ます。

美大も課題がありますが、毎日朝から晩まで授業が入ってるわけではないようです。

専門学校での生活リズムは、高校生活と同じような感じです。朝来て、夕方に終わって、人によってはそのあとサークルやアルバイトに行きます。

決まったペースで強制的に勉強できるのが専門学校、空いた時間で自分の制作をガンガンできるのが美大、という印象です。やる気がある人には美大の環境は非常に良いと思いますが、逆に自分を律するのが苦手な人はダラダラした大学生活を送ってしまうかもしれません。

ちなみに、私は1年生の夏から2年生の春頃まで、授業の後にWeb制作会社でアルバイトをしていました。いやーキツかった!

授業後にWeb会社にバイトに行ってたのですが、ポンコツすぎて全然仕事が終わらないので、いつも持ち帰りでした(持ち帰り分はバイト代出ませんでしたw)。で、授業中に課題を爆速で終わらせて内職していました。そんなことをしていても、先生たちは見逃してくれました…笑

就職先

デザインの仕事ができれば中小企業でもいい場合

この場合は専門学校に行く方がいいです。

私もそうですが、特に自分の名刺にこだわりがなく、出世にも興味がなく、とりあえずデザインを仕事にできればいい。そういう場合は、専門学校でさっさと即戦力スキルを身につけて就職しましょう。

専門学校で2年間頑張って勉強すれば、中小企業のインハウスデザイナーやデザイン事務所に入れる力はつきます。

ただし、あまり頑張らずにいたら、デザイナーにはなれません。DTPオペレーターにはなれます。IllustratorやPhotoshopを触るの自体が楽しい人は、デザイナーにならずともオペレーターで満足できるかもしれません。

中小企業でデザインできればいいのに、600万円とか払って私立美大に行くのは、ちょっと変です。同じ就職先なら、学費が安くて期間は短い方がいいですよね。

それから「青春を謳歌したい」「モラトリアムを作りたい」という人は、大学に行ってください。専門学校生活は、時間がないので「謳歌」ではないです。

有名企業・大手企業に入りたい場合

こういう人は美大に行きましょう。

専門卒でも有名企業に入るのは不可能ではありませんが、時間が足りないので青春の全てを就活に捧げるような覚悟が必要になってきます。金銭的にどうしても2年制の専門学校じゃないと厳しい場合以外は、美大で自由な時間を確保することをおすすめします。

大手の広告代理店や有名企業(キャラクターが有名な企業や世界的ゲーム会社など)には、ものすごい数の応募が来ます。ライバルが大量にいるので、専門学校で実務スキルを学んだだけだと上位層には太刀打ちできません。技術もですがオリジナリティ、センス、そして何より物量が足りません。

専門学校に入る前からずっとデザインしていた、絵を描いてきた、という場合はチャンスがあります。しかし、専門学校に行ってからデザインを始めると絶対に間に合わないと思います。

大手に行く=レベルが高い=制作する時間がある→4年制大学、です。

まとめ

専門学校に向いている人

  • デザイナーになれれば中小企業でもいい人
  • 受験勉強の時間を制作に回したい人
  • 青春は中高時代にすでに経験できたor特にいらない人
  • 年齢が高く、早く卒業したい人
  • 金銭的にあまり余裕はない人

美術大学に向いている人

  • 大手企業に入りたい人
  • 学歴が欲しい人
  • 時間に余裕のある大学生活を送りたい人
  • 順調に高校を卒業して時間的余裕がある人
  • 実家に経済的余裕がある人

①自分が何を求めるか、②時間的・経済的余裕があるか、この2軸で決めるとスムーズだと思います。

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