インハウスと制作会社の違い【デザイナー・転職2ヶ月】

デザイナーの働く場所は、「インハウス」と「制作会社」があるって聞いたけど…具体的に、何が違うんだ??

同じデザイナーでも、働く会社によって働き方がかなり変わってくるよ。

インハウスから制作会社に転職した私が解説します!

一緒に働く人の違い

デザイン用語が上司に通じる

インハウスだと、上司が特にデザインに詳しいわけではないので、何か指示をもらうにも「非デザイナー向けの言い回し」をしなければいけない時があります。

デザインを通す時にも、上司というよりクライアントに解説する感じになります。早く案を通したいときは、その上司の好きな要素を仕込んだり…。

その点、制作会社では用語によるコミュニケーションがスムーズですし、上司もデザインの意図をすぐ汲み取ってくれます。指示もかなり明確なので、概要さえ掴めれば作業はやりやすいです。

基本的には制作会社の方がスムーズで良いのですが、デザインをよく知らない人に説明するのも、また違った面白さがあります。

頼れる先輩がいる

インハウスでもデザイナーの先輩がいる会社もあると思いますが、先輩の数は制作会社の方が多いはずです。

自分よりデザインが上手かったり速かったりする先輩がいて、刺激を受けられます。

作ったデザインについてアドバイスをもらえますし、分からないところも聞けば教えてもらえます。先輩の数だけ使える脳が増えるみたいな感じで、効率よく勉強できます。

コピーライターや校正がいる

インハウスだとコピーライティングや校正作業をデザイナーが兼任したり、営業さんや事務員さんに協力してもらうことがありますが、制作会社ではちゃんと分業されています。

コピーライティングスキルはデザインスキルとは全く関係ないので、兼任するのはなかなか厳しかったりします(私は文章書くのも好きなので苦ではなかったですが…)。

そして自分が作ったものを自分で校正するのはかなり難しいので、ちゃんと校正さんがいると安心感があります。

デザイナーが何か作った後に校正に入るので、校正さんの仕事ピークは夕方以降になることが多いです。就業時間とズレがあって大変だと思います…ありがたや〜。

デザインできるのがあたりまえ

精神的には最大の違いだと思います。

インハウスだと、周りの人がデザインに詳しくないので「すごいねぇ」と言ってくれます。「こうやって作ってるのか!」「センスがいいね〜」などのシンプルで肯定的な感想を貰えて、心がホッコリします。

「ここが自分の居場所なんだなあ」と感じられるので、「身近な人の役に立ちたい」が価値観の人はインハウスの方が幸せになれると思います。

制作会社では、デザインできるのが当たり前です。デザイナーというだけで褒められることはありませんし、「これくらいなら1時間でできるよね」的な感覚が共有されているので、のんびりできません。

放っておくと自分を甘やかしてしまう人なら、制作会社にいる方が緊張感があって良いと思います。

仕事の進め方の違い

他人のデータを扱うかどうか

インハウスだと人数も案件数も少ないので、基本的には最初から最後まで同じ人がデータを作っていきます。

制作会社だと、先輩が作ったデータを引き継いで修正作業…なんてことも多いです。というか最初のうちの仕事は修正だと思うので、最初に手をつけるデータはおそらく先輩のデータです。

ここで気をつけなければならないのが、他人が見てもわかりやすいデータ作りです。レイヤーにきちんと名前をつけたり、データ上の数値を綺麗にしておくと、引き継いだ人がやりやすくなります。

それから、会社の中で「単位」を揃えるのも重要です。一番わかりやすいのは「級・歯 or ポイント」ですね。みんながポイントで作ってる中で級・歯を使ってしまうと、他の人が引き継いだ時に半端な数値に見えてしまうので。

単位が違う問題は、私もやらかしたミスです。これは聞かないと教えてもらえないんですよね…

ついでに書くと、制作会社はデータ管理に厳しめです。過去のデータを参照したりもするからですね。インハウスだと人数が少ないので我流で保管できたりします…

外部とのやり取り

インハウスデザイナーがいる=そこそこ大きい会社だと思うので、インハウスは外部のお客さんよりも内部の人と電話することが多いです。会社案内なんかを作る時は、おそらく自社の社員に取材したりしますが、そういう作業もデザイナーが行います。外部と連絡を取るのは営業さん経由になると思います。

制作会社の場合は2パターンあって、お客さんと直接やり取りする場合と広告代理店を挟む場合です。

お客さんと直接やり取りする場合は、指示が直接来るので誤解が少なくていいですが、相手はデザインについては詳しくないので時々無茶が飛んできます。

センスに任せるから、いい感じにしてくれよなー!

で、でた!

広告代理店を挟むパターンは経験がないのですが、指示が二段階になるので誤解が発生しやすかったり、待ちが長くなったりで大変そうです。

新人のうちはかかってきた電話を取らないといけないのは、インハウスでも制作会社でも変わりませんw

残業の多さ

やっぱり制作会社の方がインハウスよりも業務量が多く、締め切りもコントロールしづらいので、残業が発生します。

それと、制作会社はみんなでたくさんの仕事を回すので、時間が空いたらすぐ他の仕事が入り込み、「隙間」がありません。隙間とは、「今日の仕事が早めに終わったから、デザイン素材集めでもしておくか」「マニュアルでも作っておくか」といった、緊急性は低いけど後々生産性が上がる仕事をやる時間です。インハウスだとたまに発生します。

私もようやく現在の職場に慣れてきたので、こういった「隙間」を自分で作っていきたいと思っています。

おわりに

インハウスの方が楽そうじゃん!

…でも制作会社の方が、勉強にはなるか?

そういうことだね。

インハウスだと幅広いデザインは基本できないし、仕事の全体の流れを知るためにも一度制作会社に入るのは良い選択だと思うな!

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