アダルトチルドレン(AC)は克服できるけど、修行です【悪い子キャンペーン】

アダルトチルドレン(AC)を克服し、生きにくさを緩和する方法についての記事です。

最初に書いておきます。この記事のやり方は若干スパルタですので、例えばうつ病の方などは、参考までに無理せず読んでください。

ACは、幼い頃に家庭環境が悪くて(機能不全家族)、生きにくい性格が形成されてしまった人です。

私もそのうちの一人で、幼少期からずっと「めちゃくちゃ良い子」でした。常に親の顔色を伺って生きていたので、学校の先生はじめとした大人たちにとって非常に都合の良い存在でした。

どれくらい「良い子」だったか、一応書いておくと

  • 小4の担任「この子に任せておけば安心なんです」と母親に言う
  • 小5の担任「どう育てたらこんなにいい子が育つんですか」とPTAで母親を褒める
  • 小6の担任「爪の垢を煎じて皆に飲ませたい」と帰りの会でクラス全員に言う

…こんな感じのことを言われていました。役割でいうとヒーロー兼ケアテイカーでしたね。

私の昔話はまあいいとして、まず前提から書いていきます。

アダルトチルドレンはうつ病になりやすい

機能不全家族で育てられると、だいたい以下のような性格特徴に育ちます。

  • 完璧主義
  • 白黒思考(100か0か)
  • 感情を出せない
  • 自分に厳しすぎる
  • 人としての自信がない

これは単純に生きにくいのもそうですが、うつ病になりやすい性格でもあるんですよね。

うつ病になりたい人はいないはずなので、できるならアダルトチルドレン由来のこれらの性格・性質は改善していきたいところ。

で、これらの性格は反復練習などである程度カバーできます。

性格を変える反復練習…いわば訓練・矯正と言う感じですが、やることは単純です。ひたすらコツコツ行動を積み重ねて、自分の中の「普通」を書き換えます。

私の場合、「感情を出す」だけは今でもかなり難しいのですが、それ以外の4つは訓練により改善していて、昔と比べたらかなり生きやすくなっています。

ちなみに、反復練習などで生きにくさを改善していく中でも、一番根本的に効いたのは「人としての自信をつける」ことです。

というわけで、順番に書いていこうと思います。

真面目をやめる

完璧主義をやめる訓練

単純に、わざと中途半端なところで終えてしまいます。

心がムズムズしてシンドイですが、無理やり半端にします。例えば、

  • 掃除を中途半端に終わらせる。
  • 洗い物に米粒がこびりついていても、ゴシゴシ取らないで放置。
  • 待ち合わせにわざと1〜2分遅れていく。

などなど。「テキトーな人物」になりきりましょう。

最初は不快感がすごいですが、じきに慣れてきて、完璧主義の鎧がボロボロと崩れ落ちていきます。

古い自分の鎧が剥がれ落ちる感覚、気持ちいいですよ。

こんなに苦労して完璧主義を矯正していても、傍目にはまったく「普通」の範疇なので、「キャラ変わったな」などと言われる心配はほぼありません。

白黒思考をやめる訓練

これもいたって単純で、事あるごとに「中間の選択肢」「別軸の選択肢」「客観的事実」を思い浮かべます。

  • すべて自炊or外食→一品、買ってきたおかずにしてみる(中間の選択肢)。
  • あの人は有能or無能→人の評価軸は無限にあるので、一概に言えない(別軸の選択肢)。
  • 宿題を全部できたorできなかった→10問中、8問できた(客観的事実)。

特に、「Aさんが私の悪口を言っていたらしい。私はみんなに嫌われているのだ」というような妄想が出てきたとき、自分が妄想していることに気づき、「客観的事実」と「想像上の出来事」を区別するのが重要です。

余談ですが、自分が妄想していることに気づくための訓練というのもあって、それは瞑想です。今回は詳しく取り上げませんが、瞑想も経験上AC克服に効果があると感じています。

白黒思考の改善については、認知行動療法という、病院でもやる対処法があります。認知行動療法については本も出ていますので、興味がある人は勉強してみてもいいかもしれません。

自分に厳しすぎるのをやめる訓練

「まあ、いいか」を口癖にします。気が付く度に、何もなくても唱えましょう。

  • 料理失敗して、まずくなった→まあ、いいか。料理下手でかわいいからOK。
  • 深夜にお菓子を食べてしまった→まあ、いいか。恵まれた環境に感謝。
  • 待ち合わせに遅刻してしまった→まあ、いいか。死ぬわけじゃないし。※他人に迷惑かける系は難易度高めで、次項で深掘りします

(こんな記事、読まれるんだろうか… …まあ、別に読まれなくてもいいか…)

ポイントは、自分に厳しくしてしまった時にも「まあ、いいか」と唱えることです。厳しかろうがルーズだろうが、なんでも「まあ、いいか」で流してしまいましょう。

感情を出す訓練

これは、私も現在模索中です…。今は「筆記開示」という、感情日記みたいなのを続けてみています。

感情が起こったその場ですぐ何か表現するのは、私にとって非常に難しいことです。(だから絵を描いたりするのかもしれない…?)有効な訓練方法があったら教えてください。

ただ、他の4つを実践して自信がついたら、連動してか多少改善されました。

人としての自信を取り戻す

人としての自信を取り戻すには、普段やらないことをすると効きます。

普段やらないことをする:2つの方向性

①一人旅

一つめは、一人旅です。

一番いいのは、一人で海外に行くこと。英語ができなければ台湾がいいです(たまに日本語が通じる&漢字で推測できる)が、行けるなら日本語が全く通じなくて遠いところがいいです。

国内でもいいですが、ツアーは絶対NGで、必ず一人でゼロから計画を立てたり、あるいは計画を立てずに行ったりしてください。

「自分一人でここまでできたんだ」「でも、自分一人の力ではないんだ」という体験を積むのが目的です。

で、実はこの一人旅は「簡単なほう」です。もっと劇的な効果が見込める、しかし辛い修行になるのが、次の②です。

②悪い子キャンペーン

心を鬼にして、「わざと」他人に小さな迷惑をかけていきます。例えば、

  • 電車の優先席にどかっと座り、老人が来ても譲らない
  • 働いているなら、わざと適当にやったり愛想を悪くする
  • 駅の階段に座って買い食いをする

「元・超良い子」の私ですが、実は20歳の頃この「悪い子キャンペーン」をしていました。駅でおじいさんに注意され、親からはため息がこぼれました。しかし、全力でヘラヘラごまかします。

「他人に迷惑をかけてはいけない!!」「嫌われてはいけない!!」という心の叫びは、この「悪い子キャンペーン」をやる期間は無視です。心が痛み、何度叫びが出てこようと、断固として無視します。そうしていくと、だんだん心の方も諦めてきて、あることに気付きます。

「自分も他人に迷惑をかけられるんだ!」

これ、「感動」するんですよ。「ああ、迷惑をかけられて、本当によかった」「迷惑をかけても、嫌われても、本当は大丈夫なんだ」と深く実感して、とてつもなく安心します。

「自分は周りに迷惑をかけることすらできない」という無力感、固定観念を破壊した瞬間です。

これは頭の中で「自分も周りに迷惑をかけているはずだよな」と想像するだけでは至らない境地です。意識的に周りに迷惑をかけないといけません。

アダルトチルドレンではない人なら、子供の頃に完了している「成長のためのタスク」なのだと思います。子供の頃にこれができなかったので、大人になってからやる羽目になっているのです。

こうなって初めて、人として生きる自信が湧いてきました。そして、かなり生きやすくなったので、「悪い子キャンペーン」は幕を閉じました。

参考になる本

「いい子」が生きやすくなるための「悪い子キャンペーン」については、中島義道著「カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―」に詳しく書いてあります。

アダルトチルドレンを克服するにあたって、かなり共感できる&参考になる本です。モヤモヤと感じていたことがズバズバ書かれていて、共感して泣きながらも痛快で笑ってしまいます。

ただ、アダルトチルドレン・うつ病・HSPなどの「生きにくさ」を抱える人以外が読むと、何を言っているのか意味がわからないかもしれません。万人におすすめの本ではないです。本のタイトル通り、悩んでいる人が読む本です。

おわりに

いい子の呪いを解くのは、修行です。心を鬼にして、不断に実行です。

療養中の人は、元気になって「やってみようかな」って思ってから、実践してちょうだいね。

コメント